てくてく紀行 誰も行かない京都
第一回
伏見区中書島界隈

観光地としての京都ではなく、飾られていない古都の美しさを見るに於いて伏見区中書島(チュウショジマと読む・・・ナカガキジマ等と読んで大笑いされたのも今は昔w)はとても良い処だと思います。勿論寺田屋騒動の旅籠の様な観光物件もありますが、ゆっくり歩けばソコココに感動を見つける事ができるでしょう。

松本酒造の建物。
元々伏見区は京都市から独立して伏見市となる筈だったそうで、京都市内とはかなり雰囲気が異なります。造り酒屋がたくさん並んでいるその景色は、調和的な美しさを見せてくれます。


大手筋商店街。伏見のメインストリートwわずか数百メートル。
寂れた映画館とバーが5〜6件←ウソ

大手筋を南に折れて納屋町商店街を歩きます。寺田屋に近い事もあってか現在は
「竜馬通り」などと呼ばれている様です。地域活性化の思惑と観光客の感動は中々一致しませんね(笑)


その納屋町商店街にある「ササキパン本店」
大正時代から営業されてるお店で大変おいしいパンを食べさせてくれます。
ここら辺に来たら必ず買うそ!オレぁ


納屋町を西に折れると寺田屋が見えますが
てくてく紀行的には軽く流すとしますw


シブイ京町屋。四角いガラスブロックは当時としてはモダーンだったのでしょう。


やがて橋が見えます。疏水の下道に下りて見ましょう。


遠くに酒蔵が見えます。


丁度大倉酒造記念館(月桂冠)の裏手になるワケです。


どんどん歩くと鄙びた公民館?が・・・誰もいない公園と相まってひっそりとしています。


ココのトイレが又イイ感じなんだw


中も撮ってみた(笑)意外とキレイなんですよ。
でもタバコの空き箱はちゃんとゴミ箱に捨てようね。


手水と言う名前が相応しい・・・


外景もういっちょ。
(よっぽど気に入ったんだなw)
だっていつ取り壊されるか解んないもん。


公園の敷地から。


黒い壁
面積が大きい割りに威圧感が無いのはナゼでしょう?


中書島はその昔赤線や遊郭があった処なので、それらしい建築物も見えます。
室外機がなけりゃなぁ


又疏水に戻ります。その前に一軒・・・

ちょっと変わったお寺 長建寺 

元禄12年(1699)第20代伏見奉行に就任した建部内匠頭は、衰退していく伏見を活性化させるため水上運輸と宿場町と言う特徴を生かし中書島を歓楽街変えた。色町を移転させ、交通の便を良くする事によって隆盛させようとしたのである。その建部内匠頭が町の長年の発展を願って建立したのが「長建寺」で弁財天を祀っている。歓楽街の守護寺であると言う些か俗っぽい成り立ちからか、その赴きは一般の仏閣とはかなり異なるのだが・・・或いはこの違和感が「歴史の長い京都の神社仏閣の中では比較的新しい」事も関係してるのかもしれない。

普段は全然人がいないんですがねぇ
この日に限ってタクシーで乗りつけた観光客のご一行様が・・・


さほど広くは無い境内ですが落ち着いた雰囲気が私は好きです。


朱色がイメージカラーなんだろうか?
何とは無しに色っぽい感じするわね。


丁度門の前から疏水に降りる階段があります。
行きとは反対方向ですね。


なにやらドラゴン様のレリーフが・・・


月桂冠の敷地にある煙突?


疏水はこの先伏見港(後述)まで続いています。

伏見港公園。商都大阪の水は琵琶湖を発生源として宇治川〜淀川と流れてくるわけですが、当時水路は重要な交通手段で都(京都)と大坂(大阪)を三十石舟が行き来していました。伏見港はその京都側の拠点として栄えたんだそうです。
三十石舟は今でも遊覧船?として運行されています。もっとも船外機が付いてたりしますがw


三栖(みす)の水門。実は塔の中は解放されていて上まで登れる・・・デモ結構大変ナリ


京都市を一望できる。


醍醐方面を望む・・・左の山上ににチョコンと出っ張ってるのが伏見桃山城


え?!ミス肛門?きゃあ〜←バカ


資料館全景


改装前の資料館

それでは中書島を出て宇治川を遡ってみましょう。観月橋の下道(バイパスを上がらず)川沿いへ東に折れると道なりに宇治の平等院まで行けます。そのまま宇治川ラインを走ると滋賀県の大津まで辿り着けます。
ドライブコースとしては中々ですがいちびって飛ばす車もありますのでお気を付けあそばせw

つり橋がある・・・
注意書きには
「橋からの飛び込みは危険なので禁止します」と書かれているがそんなムチャをする人はいないと思われ。
例え来年阪神タイガースが優勝しようとも・・・


天ケ瀬ダムより


恨みを買ってる人とは一緒に来ない方がイイと思いますw

今回のコースは私自身にとって、とても大事な場所なのでご紹介しようかどうか迷いましたが、コレを見て「おお!イイ処じゃん!」って思った貴方とはお友達になれそうです(笑)
もし機会があれば散策してみてください。

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