童友社/オオタキ 1/12 
ホンダS800クーペ化計画


静岡ホビーショーに向けて


前回レベル/レンウォールのフェラーリ275GTB*を完成させて持って行った所、郷里の模型クラブ「プラプラ」から静岡ホビーショーでの展示に加えて貰える事になったので、「そんじゃあ何か作ろうかなあ」と思いホンダのS800をお題にしてみました。



んでコレ↑がオオタキの1/12ホンダS800クーペ版のパッケージ。数が少ないキットらしく恐ろしく高値が付いている。
オープンボディは現行商品として童友社からも発売されているし(定価¥8400)入手は難しくないが・・・

「んじゃオープンボディをベースに屋根付けちゃえば簡単にクーペになるんじゃねぇの?」と誰もが考えそうで、でも作った現物は見た事のない
「オープン→クーペ化改造計画」
を目論んでみたですよ。キットには不要部品としてクーペ用のリアハッチ部品も付いてるし、ホビーショーで展示したらたくさんの人に見て貰えるしさ




*因みにコレがそん時持って行ったレンウォール/レベルのフェラーリ275GTBだす

なーんでそんな事を思いついたかと云うと、2007年3月3日4日に小黒の静岡ツインメッセで開催されたモデラーズフリマ2007In静岡に行ってですね、そいつぁーもぉー持ちきれない位イロイロ買って、んでそれ”全部を手に持って”在来線で静岡から京都まで帰って来たワケですけど(←バカ)会場で童友社版ホンダS800が2500円で売られていたので思わず買ってしまったんですなその時の買い物はこちら↓

購入一覧(上段左から右へ)
1 1/4バンダイ 京本コレクション仮面ライダー旧1号
2 1/12スカイネット(旧ハルシオン)エイリアン パワーローダー
3 1/12童友社(旧オオタキ) ホンダS800
4 1/20ランボルギーニカウンタック(青アリイ)
5 1/20ランボルギーニカウンタック(白ヨーデル)
6 1/24レベル BMWイタルデザイン ナツカ(見え難いが)
7 1/20モデラーズ フェラーリ312T2モナコ76レジンキット
8 1/16バンダイ(旧イマイ)フェラーリ206DINO輸出用
9 1/200WAVE変形合体グレートゼオライマーレジンキット
10 1/24モノグラム ポンティアック フィエロ
11 1/960ハルシオン エイリアンノストロモ号
12 1/24ユニオン(旧エレール) ポルシェ917k
13 1/35海洋堂 スコープドッグラウンドムーバータイプ
14 1/22童友社(旧ヤマダ) 日産チェリーX1クーペ
15 1/24モノグラム シェルビーコブラ427
16 1/72エアフィックス ゼネラルダイナミクスF111E
17 1/24クラウン ランチアストラトス
18 1/48MOクラフト(GGP)スコープドッグU
19 1/48MOクラフト(GGP)ライトスコープドッグ

ほんま阿呆やなワシ・・・
クーペを再現しようと思ったもう一つの理由として・・・
ジツわOPENボディの車ってのが嫌いなんですわ。個人的に。

オートバイに長いこと乗ってると「折角の車で何で風雨の心配せんなんの?」と思うですよ。幌を上げた爽快感なんてハナから四輪に求めて無いし。まあそんな気分のヨイ日は年に何回かあるかもしれんけど、それと引き換えに駐車時の心配やら何やら面倒くさい事柄が生じる事を考えるとオレは屋根の無い車は要らん。ホボ毎日運転するとして必要最低条件は荷物が運べて人を快適に乗せられないと・・・まあそんな話は敢えて書かなくてもヨイわな。



3月18日日曜日

さてと、手持ちの資料・・・っても雑誌ノスタルジックヒーローのバックナンバーしかないんだけど、正直ホンダのエスっつー車がそんなに好きかと聞かれると別にそうでもなく、又クーペの写真って少ないんだよ。
ルーチェ(RX87)セリカ(TA22)プリンスグロリア(40系)117クーペなんかが好きです。どうも丸目4灯のマスクが好きらしい

あちこちひっくり返して中々ヨイ写真が載ってる2冊をセレクト。イイ写真ってのはキレイに撮れてるカッコイイ写真じゃなくて側面図と正面図が判断できる写真。それを模型のボディサイズに拡大(或いは縮小)コピーして厚紙(まあシュウマイの箱の裏なんだが)に貼り付けゲージを作る。それから1mmプラ板を切り出して天板、クォーターガラスからリアハッチに繋がる面を用意。

実は仕事の方の締め切りとホビーショウの日程が微妙に重なるのでホントに新規に作るか結構悩む。その悩んでた間雑誌を見ながら何度もシュミレーションしてみた。行き当たりばったりに作ってるみたいに見えるかもしんないけど(笑)


まずボディを切り出さないとね・・・ゴリゴリ
もう後には退けないぞ。

元がオープンなんでしょーがないけどリア部をぶった切っちゃうともーヨレヨレのヘニャヘニャになるのでとっととルーフのパーツを接着する。大改造はこう言う所で細かい事を逡巡するから完成しないのだ。接着は瞬間接着剤+セッターで時間を短縮(気が短いもんで)




ルーフ上に3本ガイドが組んであるのは
補強と後の作業のパテ盛りの時に均一に盛るため。
テールゲートの部品は元から付いている

ここまで昼から3時間経過しています・・・
パテはポリパテが扱いが楽だが気泡処理が面倒で結局テマ掛るのとプラスチックへの食いつきがイマイチなので、昔からお気に入りのコニシ「ボンド ウッドエポキシ」を使用。大変量が多くオトク(A/B剤合わせて90gで550円程度)なのだが、エポパテとしては柔らか過ぎて粘土細工的な工作は不可能。ヘラで塗りつける感じ。

何よりプラスチックとの親和性がものすごく良いので剥がれる事がなく、硬化した後の適度の硬さ(スチロール樹脂とほぼ同等)が気に入っている。こんな木工用の使う人あんまりおらへんやろ…とか思ってミクシイ見たらみんな使ってやんの(笑)





ちびまる子ちゃんが始まっちゃう今日はもうヤメる。
硬化待ちですな。冬場は24時間で実質硬化だそうです。

3月19日月曜日
硬化待ちの間にシャーシやエンジンを組むことにした・・・

んだけど大変だわこのキット。
特に足回りはリアもフロントも凝った構成で、説明書通りに組むだけでも意外と時間ががかかる。ラダーフレーム等に出来た盛大なパーティングラインは「力を込めて憎しみを込めて」削り込まないと消えないし・・・

まあ古いかんな。実車S800販売時のキットだから仕方ないっちゃー仕方ない。そう思うと設計年次のワリには大変良く出来た意欲作だと思う。

摺本好作氏のインスト画は絵としては大変達者だがあまり見易くはない。注意しないと向きを間違える箇所が幾つかある。フロントサスのアッパーAアームだけは説明通りの向きで組むとどうしてもキングピンと巧く接合できないので上下を逆に組んだですよ。

でもそれで別に不具合が出るワケでもなかったので、説明書の間違いなのか単にオレの組み立てがヘタだったからなのかは結局解らない。


でイキナリ塗装まで済んでますけど(笑)

組み立てるだけ組み立ててしまって一気に吹きつけ。
ボディカラーは3秒悩んで赤にした。(ボディが塗れるのはまだ先の先だがフロアパンとファイアウォール/タイヤハウスがボディカラーなんだな)冒頭のオオタキのクーペ版パッケージが赤だからね。個人的な好みは白がイイと思うんだが。

広い会場でヒトサマに見て貰う為には目立つ工夫も必要で、波長の長い色(赤ね)の方が有利なワケですよ。

エンジンは元がモーターライズキットなのでオイルパンの前がポッカリ口を開けたまま(オリジナル版ではその空間がギアの逃げになっていたと記憶している)になっちゃうとか問題もあるのでそう言う所を地味に修正。

別にプラモデルの説明書の手順なんて守らなくてもどーってことはナイんだけど今回はそれで失敗した・・・つーかどえらくテマがかかった。

塗装を効率化するために変えた手順によってエキパイが組めなくなったりとかね。もう知恵の輪やってるみたいでイライラしたっす。そんなこんなで日曜日丸一日シャシー/エンジンと格闘してました。
(マニフォールド含むエキパイのフィッティングは本当に難アリだから作る人は要注意要覚悟要諦め)


エンジンはこんな感じ。補器類とかまだつけてないけど。
時間があればスロットルリンケージとか手を加えるのもオツかもしんない。

3月20日火曜日
今日は夕方から作業開始。
硬化したパテを研ぎだしてみる。エポパテは時間の経過と共に硬化が進み硬度が高まる性質があるのであんまり長いこと放って置くと後が大変。
チャキチャキと作業を進める。だってパテ盛ったまま放置してたら絶対続けるのイヤになるやん。


こんな感じです。

おー何か途端に完成しそうな気がしてきたやんけ(笑)
今まで実は弱気だったのは秘密です。


仕事で使っている目の粗い布ヤスリを当て木で包んでゴリゴリ屋根を削る。番手は40番ですよ40番!コイツは耐水性がないのでカラ研ぎで。
そのあと240番の耐水ペーパーで磨きこむ。始めてしまえば実質15分くらいの作業だ。


何か後にチンスポイラーを増設された
オレンジのチェリーX1Rが
背後霊の様に待機してますね(笑)


色がマチマチだと形の不均衡が解らないのでクレオスの瓶サフ(溶きパテ)を改造部分だけに筆で塗りたくる。しかし何でこの瓶は口が小さいんだろう?太い筆が入らんやんけ!仕方がないので屋根の上にパテをドローって垂らして筆で塗り広げる(ぉぃぉぃ

シャーシーと組み合わせてみた。ボディにミミズが這ってるみたいに書き込んであるのは後で修正予定のヒケの位置。以上3時間くらいの作業。今日はココまで。
3月21日水曜日(祝日)

全然進んでない気がしないでも無いがフューエルリッドの位置決めやらリアゲートとボディのフィッティング等の地味で目立たず、そして極めてツマラナイ作業をコツコツやる。リアゲートの開閉方法をどうするか考えどころだなー。

エポパテの滑らかさと親和性の高さからボディのヒケもこのパテを使用。肉ヤセもしないし。





何か全然変わり映えしない写真だ



裏面はこんな風に補強している
一応見えない部分も表面処理を前提にしたヤスリがけ・・・ってのはね

以前オークションでオオタキのクーペボディをレジンで抜いたヤツが出品されたのを見た事があるが、今回完成のアカツキにはレジンで複製してワンフェスなんかでトランスキットとして売ったら面白いかな?と一瞬思った。童友社に許可取ってさ。
でもこんな薄いボディを抜くのはエライ大変な手間だし、でかいシリコン型作る苦労をするならもう一個直接作った方がラクな気もする。大体売れないだろうなワンフェスじゃ。ヒストリックカーイベントとかならともかく。まあそんな理由でレジン化はヤメました。

この車についての個人的な思い出は、スーパーカーブームの時に車の写真を撮るのが流行ったんだけど、家の近所に赤のS800クーペが置いてあって、あんまりキレイな車じゃなかったな。で、その赤が朱色っぽい濁った赤で「何となく野暮ったいな」と小ナマイキな小学生は思ったワケよ。

3月22日木曜日
プラ板を切り出してクオーターガラスの窓枠とサイドのドリップモールのモールドを再現。細かいだけで全然楽しくない作業だが・・・

おお!コレだけで急にそれらしく見えるではないか(笑)

ドリップモールは実車がメッキ部品なので、自動車模型のセオリーとしては洋白線などの金属線を埋め込み塗装後磨き出し金属光沢を再現するのが一般的だが、今回はあくまでもオオタキのクーペのキットに対するオマージュなのでオールプラで行く。塗装後メタルシート貼り込みで金属表現とする。
洋白線使った方が曲げ加工は楽な分接着は若干不安もあるし。


窓枠は0,5mm ドリップモールは1,2mmのプラ板を細切りにして瞬間接着剤で接着した。
この後一気にサフェーサー吹き(バラ吹き)まで進む。

妙案が思いつかず先送りになていたリアゲートの開閉方法・・・
実車も小さな外ヒンジで開閉するので、このスケールでは金属の削り出しでも使わないと強度的にムリ。オオタキのキットはオープンのトランクヒンジも「ある意味天才的にシンプルな方法」を採用しているが、結局それをベースに正反対の考え方で解決。ああホッとした。
思っていたより早く完成するかもしれない。今日はここまで。


赤塗装一回目を乾燥させてたら
春の強風で屋根から階下まで吹っ飛び
鼻先がプラ地までハゲたチェリー(´;ω;`)
でもまあリタッチでなんとかなりそう。まだ上から赤吹くし。

3月23日金曜日

今日はラジエター等の補器類を付けたのとボディ開閉パーツのフィッティング

ボンネットのルーバーが抜けてなかったので泣きながら穴を開けた。それなりに効果はあるが正直そんなに楽ではなかったので塗装で再現してもいいかもしんない。

テールライトなどのヌリワケをした。ガイドになるモールドが無いので一発勝負。このキット、なんとバンパーが上下分割なんだよね(汗)メッキパーツなのに・・・(昔の版は一体になってるらしい)さてどうしてくれようか。

「月刊モデルカーズ」の"古典キット倶楽部"の作例では接着して接合線を消した後メッキシルバーを吹いていたみたいけど。でもまあメッキ自体は綺麗だ。普通に接着するだけで接合線残したままにするのもいいかも。

ダッシュボードとステアリングも塗ってみた。ホーンボタンの感じは気に入ってる。
3月24日土曜日
折角の土曜日なのに京都地方は朝から雨ざんす・・・
サフ吹き終わらせて一回位は赤を乗せようと思ったのにな。と腐っていても仕方が無いので雨天向きの作業を進める。クーペ化に際しての最後の難関と言うか考え所な「ドア」だ。
まず、一般的な自動車プラモデルのドア(に限らず開閉部)は、開いた時に実車と異なりドア前端がボディの外側に出る。これはヒンジの構造上の問題で、殊古いキットでは顕著なのだがキットによっては、例えば上で紹介されているレベル/レンウォールのフェラーリ275GTBや東京マルイのランボルギーニカウンタックなんかは実車同様ドア前端がボディの内側に入り込む設計になっている。
今回の童友社/オオタキのキットは残念ながら一般的な「実車とは異なる開き方」なのだ。それをどうするか・・・

先にも書いたが別にリアルなS800のミニチュアを作るのではなくてプラモデルとしてのオオタキ版クーペを再現するのであればそのままでも良い様な気もする。実際仮組みして開閉した所それほど違和感が無かったのでこの点に関しては特に改造しない



問題は寧ろ次の点・・・

ホンダS800はオープンはサッシュレスドア、クーペはサッシュドドア。要はクーペにはサイドウインドウのフレームが存在するのだが、キットのパーツ構成を見ているとオオタキ版S800クーペはどうやらサッシュレスドアになっている様だ。クーペ/オープン共用のランナーに含まれているドアには窓枠が存在しない。或いはブラーゴのミニカーの様にボディ側にサッシュのモールドがあるのかもしれないが、サイドウインドウの透明パーツそのものはドア側に接着する形になっている。うーん・・・幻のキット再現であればサッシュレスで組むのが良いが(何より簡単だ)それじゃ如何にも”易きに流れた”感じになって宜しくない・・・つか自分で納得できない。なので「プラモデルらしく」サッシュを再現する事にした。

先に述べた「嘗てのオオタキのキットの復元云々」と言うコンセプトとは若干整合性を欠くのだが、「オマージュとして」の追加工作と言う事で自分を納得させる。ドアの開き方もそうだが結局自分が納得出来るかできないかだと思うし・・・

透明部品はミニカーのケースをPカッターで切り出して作った。エンビ板などの方が透明度も高くリアルかもしれないがキットのプラスチック部品を使うフロントウインドウとのバランスと、厚みが無いので強度的に不安がある。上の小さな二枚はリアクウォーターウインドゥの、下はサイドウインドゥのパーツ。

ガラスは約1.8mm厚なので2mmの角プラ棒を曲げて接着。強度も稼げたと思う。マスキングして塗装をした後、下側の糊代部分をドアアウターと内装の隙間に差し込んで接着する。この辺はドアとヒンジの接着も含めて微調整しながら最終的に仕上げる予定。

と言うワケで作業を始めて丁度一週間だが、クーペにする工作は今日でとりあえず終了してしまった。思い悩んでいたほど時間はかからなかったかな。

あとボディを塗装する行程が残っているがコレは別に普通の作業ユエ特に書き記す必要もないし、下地を作って色を塗り塗装面を研ぎ出して磨き細かいパーツを接着するだけと「誰がやってもそれほど差が無い行程」なので製作記録としては一応ここでオワリ。

完成写真は後でギャラリーをアップロードするので見て欲しい。ただ今回パテ等を使っている関係上、ブースでの強制乾燥が不可能で自然乾燥させる為、研ぎ出しまで出来るのは2週間くらい先になりそうだ。


まあ覚悟していた程の苦労は無かったっすね(´Д`υ)

この改造は見栄えもするしオススメです。


で、一応オワリのハズだったんですが塗装途中もチコっと載せてみます
3月28日水曜日 冬場の乾燥方法
もう4月の声が聞こえ、アチコチで桜も咲きかけておるので冬っつーより春なんだけど、ワテクシの塗装乾燥法をば・・・
乾燥ブースでの強制乾燥はパテ等を使った場合は境目が浮き出たりしてロクなコトは無いワケで、極力自然乾燥がイイんですが、そんでも効率がヨイに越した事も無いワケです。で、車のダッシュボードに置いて日光&温室効果でシンナー分を飛ばしています。本塗装に入る前のサフの段階で完全に乾燥してないと問題が出る恐れがありますが、強制乾燥ホド極端ではなく、自然乾燥よりは合理的。
但し夏場にやるのは「ダメ!絶対!」と覚醒剤撲滅キャンペーンに出てた若かりし頃の西村知美の様に絶叫しておきます。
溶けますよ。マヂで・・・
まあメタルキットなら焼付け塗装チックでいいかもしんないけど。

2日続いた雨が上がり京都地方は漸く好天に恵まれましたので赤を乗せてみました。午前中に3回塗り重ねています。明後日には又天気が崩れるらしいので明日までが勝負ですな。

ダッシュボードの上で乾燥中。ガラス越しなのでちと白っぽいざんすが・・・イマイのデストロイドトマホーク(マクロス)の箱がナツカシス。これも製作中ですが目処は立ってません(まあ後色塗るだけなんだけど)

赤はクレオスの3番そのまま。混色すると大きなキットの場合は色が足りなくなると面倒なのだ(後から作り足しても合わないし)サフは使っていて一番しっくり来るタミヤのスーパーサーフェイサーのライトグレイ。その上に特にピンクなどの下地は吹かず直接赤を乗せている。旧車はあまり鮮やかじゃない方がいいかなとも思うので。(国産は特にね)

3月29日木曜日
本日は乾燥が早く5回塗装。一度修正も兼ねて800番位のペーパーで軽く表面全体を磨いておきまする。完全に乾いてからね。
古臭い感じにしたかったのでホワイトウォールタイヤにしてみた。後で実車の(当時の)写真を見ると「ホワイトリボン」と呼べるくらい細い白線であると気が付いたがコレはコレでそれらしいのでもうイイや。

同1/12スケールの他キットと比較。
それにしても小さな車である。800ccと言う排気量は別としても現代の軽規格にすら満たないサイズであるから当然であるが、実際ボディの塗装をしているとそれを実感する。塗料の減りが遅いのだ(笑)
しかしポルシェカレラ10はともかくフェラーリ275GTBは1/12としては幾ら何でも大きすぎる気がする。 
それよりも今日は裏のベランダでネコが4匹も仔猫を産んでしまいそれの対応でおおわらわでした・・・明日から加賀まで旅行行くのになー。
4月2日月曜日



研ぎ出し終わって最終儀装前

はい旅行から帰って来ました。その間に乾燥も進んでいる事でしょう。
今回塗装は都合8回吹き付けて研ぎ出し。上にクリア層を塗った上で研ぐか迷う所だが、それをすると失敗した時のリタッチが困難・・・と言うか事実上ムリ(←伏線)なのでソリッド単色の赤のまま行く事にした。クリアの方が塗膜も研ぎやすく「テロッ」っとしたツヤが出てピカピカにはなるが、左程塗装の質が良くなかった60年代〜70年代初頭の国産車である事を考えると、あんまりテラテラ光ってるのも雰囲気じゃないしね。。。


旧車に付き物のクロームメッキモール等の表現はアルミ箔をちまちま貼り込んである。メタルックは入手が楽だが膜が薄くノリも弱いし経時変化にももひとつ弱く余り良い事は無いので普通のアルミテープを使用。メタルック使うならベアメタルの方がいいと思う。アメリカ製で扱ってる店は限られるが。

で、普通のアルミ箔は厚みがあるので小スケールに使うには少々厚ぼったくなるが1/12ならばイイ感じでフィットする。又ノリが強力で上から擦ったくらいではビクともしないのが気に入っている(←伏線A)

でさー・・・正直ココまで、さして困難や失敗もなくやってきたのさw
それが最後の最後にFフェンダー上のメッキモール再現にアルミ箔を貼り込み、カッターで切り込みを入れ余分な所を剥がしていた所・・・
ペリペリペリ・・・・
ぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

フェンダー上の塗装がサフ地から持って行かれました。
2〜3mm四方の不定形で何箇所かです。
あれだけしつこく脚付けしたのにな・・・

まあ泣いていても仕方が無いのでクレオスの3番を乾燥させながら何回か筆で置き上げ、1500番でならしてコンパウンド&ワックス。これで見た目わからなくなったけど。つくづくソリッドカラー単色で良かった。これメタリックとかだったら眼も当てられないな。マスキングテープ気分で剥がしたらエライ目に遭ったわ。ノリが強いのも良し悪しだ。

4月3日火曜日
寝る前に何とか完成しました↑
布団の上で撮影したんで雪に埋もれるS800って感じですけど。

今回改造したのもあって仮組みもしっかりしたつもりだったのに、イザ最終工程で部品が合わねー合わねー。

仮組みと言ったって、最終塗装が済まないと接着できない部品ってあるでしょ?このキットだとダッシュボードがそうで、ボディ研ぎ出しワックス処理後にフロントウインドゥモールを接着してウインドゥガラスを接着、それからボディ裏にダッシュボードを接着してシャーシーと組む段取りですわ。そしたら何度も組み合わせていた筈のボディにシャーシが収まらない・・・

シャーシ側のセンターコンソールがボディに貼り付けたダッシュボードと干渉するですよ。オマケにドアヒンジもダッシュボード側面に当たってドアが閉まり切らない。仕方が無いのでコンソール(ラジオとか付いてるパーツ)をノコギリでゴリゴリと切り飛ばしダッシュもドアヒンジに当たる部分を削りました。こう言う事って実際に作らないとわからない。未完成のを何台も並べても気が付かない。完成まで持って行って初めて解る自分の未熟さと言うか一筋縄では行かない模型の魅力でもあります。

まあトレランスが小さく失敗しないキット〜例えばタミヤの新しいキットだけしか手を出さないって選択もありますが、楽に完成品が欲しい時はミニカー買いますワタシ。

何だかんだで正味2週間で完成しましたが、とまれ手を動かせば何となく形になるモンですな。

完成品ギャラリーはこちら

 カテゴリー目次   TOP

inserted by FC2 system